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知っておきたいマナー【お礼・心付け編】

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知っておきたいマナー【お礼・心付け編】

結婚式でお世話になる方々へは、忘れずに感謝の気持ちを伝えましょう。
新郎新婦からの感謝を表す「お礼・心付け・お車代」は、その準備から渡すまでの間に、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
こちらの記事では、お礼・心付け・お車代は誰に渡すのか、誰が渡すのか、それぞれにいくら渡せばいいのか、どのタイミングで渡すのか、封筒はどんなものを使うのがよいのかについて解説します。

目次

結婚式のお礼、心付け、お車代とは

結婚式でいう「お礼・心付け・お車代」とは、結婚式で何らかの役割をになってもらった人へ渡す、お金や返礼品のこと。 新郎新婦から、お世話になった方への感謝の気持ちとして準備します。 新郎新婦(または母親等の代理人)から当日渡すお金や返礼品は、3つあります。 それは、「お礼」「心付け」「お車代」の3つです。

お礼

お礼は、受付や余興など、新郎新婦がお願いして役割をになってもらったゲストに渡すものです。

心付け

心付けは、ウェディングプランナーや司会者など、結婚式にたずさわってくれた会場側のスタッフに渡すお礼です。

お車代

お車代は、新幹線や飛行機などを使って遠方から来てもらったゲストへの交通費としての文字通りの意味合い。
そして、祝辞をお願いした主賓と、乾杯の発声を引き受けてくれたゲストにも「お車代」という名目でお金を包み感謝を伝える慣習があります。

お車代について詳しくはこちら

それぞれ、誰にどのタイミングで渡せば良いのかは、下記で一覧にしています。

結婚式で心付けは必要?

お車代や、お礼はお世話になったゲストへのお礼なので、感謝の言葉とともに渡すのは理解できるけれど、費用も払う会場スタッフへの「心付け」は必要なの?と思うかもしれません。
式場で行う場合、ピアニストやカメラマン、ヘアメイクや着付け、司会者などの会場側が手配したスタッフや、担当のプランナーに、基本的には心付けを渡す義務はありません。
ただ、感謝の気持ちを伝えるために、心付けとして渡すなら、金額の相場は3千円~1万円程度。
スタッフ全員に渡すものではないので、長期間お世話になったウェディングプランナーだけに渡すなど、渡す相手を絞っても良いでしょう。

式場によっては、スタッフが個別に現金は受け取らない決まりになっていることもあります。
元々は現金を渡すものですが、お菓子や雑貨のプレゼントなど相手が喜ぶものを渡すのも一つの手です。
結論として、心付けが必要か必要でないかでいうと、必ずしも必要ではないので渡すのは個人の自由。迷うならば、お菓子などを渡すのが良いでしょう。

お礼、心付けを渡す人・金額相場・タイミング一覧

お礼の相場は、役割によって変わります。渡す相手別の、「相場・タイミング・誰から渡すのか」の一覧はこちら。

渡す相手と金額 タイミング 誰から 種類
司会(ゲストに依頼した場合)
1~3万円
結婚式が始まる前 両家の親 お礼
受付
3千円~5千円
受付が始まる前や・受付がひと段落した時 頼んだ側の親、もしくは両親 お礼
仲人
ご祝儀の倍額のお礼+御車代1万円以上
披露宴終了後 両家の親 お礼
祝辞をのべてくれた主賓・乾杯の発声をお願いした方
1万円~
受付後 頼んだ側の親 御車代
遠方からのゲスト
交通費の半額~全額もしくは宿泊費
受付後 親族には親から、それ以外のゲストは受付 御車代
カメラマン・ピアニスト(ゲストに依頼した場合)
1~3万円
披露宴終了後 新郎新婦2人 お礼
余興・スピーチ・ブライズメイド
3千円~5千円
披露宴終了後か後日 新郎新婦2人 お礼
リングボーイなどの子どもゲスト
3千円~5千円
席にお礼の品を置いておく 新郎新婦2人 お礼
ブーケやウェルカムボードなどを手作りしてくれた人
3千円~2万円
披露宴終了後か後日 新郎新婦2人 お礼
二次会の幹事
5千円~1万円
披露宴終了後か後日 新郎新婦2人 お礼

金額の相場に幅があるのは、お願いした役目の労力に見合う金額を渡すためです。
手間のかかる準備が必要だった場合や、長時間かかることを依頼した際には、相場の上限金額に近い、それ相応のお礼をお渡しします。

司会を頼んだゲストへのお礼

司会は、事前に打ち合わせをするのに時間と手間がかかり、当日も進行に追われるため、かなりの労力を強いられます。それ相応のお礼をする必要があるので、1~3万円を包みます。
お渡しするのは結婚式が始まる前。挨拶もかねて親から渡してもらいましょう。

受付を頼んだゲストへのお礼

受付を頼んだゲストには、受付開始前か受付中に手の空いたときに、親から挨拶もかねて渡してもらいます。

祝辞を述べてくれた主賓と、乾杯の発声をしてくれたゲストへのお車代

受付が終わった後に、頼んだ側の親からご挨拶をかねて目立たないように渡してもらいましょう。
主賓に包むのは「御車代」のみで、お礼を別でお渡しすることはありません。交通費の全額に当たる額面近辺で、奇数の枚数になるようにお札を包みます。

遠方からのゲストへのお車代

親族の場合は当日に親から渡してもらいます。親族以外のゲストには、事前に交通費か宿泊費を負担することを伝え、受付から渡してもらうようにします。

撮影やピアノ等の演奏をお願いしたゲストへのお礼

カメラマンやピアニストをゲストに依頼した場合は、新郎新婦から披露宴の後に渡しましょう。どの程度時間を要したかで金額を判断します。式を通して撮影をしてもらったり、長時間演奏をしてもらったのなら、それ相応の金額を包みましょう。

余興・スピーチ・ブライズメイドをお願いしたゲストへのお礼

余興やスピーチ、立会人をお願いするのは親しい人に頼むのが一般的なので、気を使わせてしまう「お金」ではなく、相手が喜ぶ品物や商品券などでもいいです。何度も打ち合わせが必要だったり、準備に労力がかかる場合は、お礼として相応のお金を包みましょう。

こどもゲストへのお礼

お手伝いをしてくれた子どもゲストには、おもちゃやお菓子などを式の前に座席においておきます。
式に飽きてしまわないように、事前におもちゃなどを渡しておくと、親にも喜ばれます。

ブーケやウェルカムボードなどを作成してくれたゲストへのお礼

手作りのアイテムをお願いした場合は、費用や制作時間に見合った金額を包んで、披露宴の後に新郎新婦からお礼を渡します。

必要なご祝儀袋やポチ袋と、その包み方

お礼や心付け、お車代でお金を包む場合、中身の金額によって包み方が変わります。

1万円以下なら、ポチ袋。
1~3万円なら、水引が印刷された簡易的なご祝儀袋。
5万円以上なら、結び切りの水引がついた格の高いご祝儀袋。

結婚式に使用するご祝儀袋は、「水引10本、結び切り、のし付き」です。蝶結びの水引は「何度も結び直せる」という意味合いで、人生に一度きりがふさわしい結婚式には使用しません。
中に包むお札は、本日のために事前に用意していた意味合いをもつ「新札」で。
表書きは、毛筆か筆ペンでお礼は「御礼」もしくは「寿」、お車代は「御車代」もしくは「御車料」とそれぞれ書き、下に両家の名前を並列で書きます。

おすすめのポチ袋

ご祝儀袋はある程度決められた中から選ぶものですが、ポチ袋のデザインは自由なので、新郎新婦のセンスを発揮できます。
お礼やお車代・心付けをお渡しする際のポチ袋は、結婚式のテーマにふさわしいものを用意するとよいでしょう。

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お礼、心付けのマナー

事前に準備が必要

当日になって慌てないように、前々日までには準備をしていきましょう。

・リストアップ……渡す人、それぞれに渡す金額、誰から渡すかをリストにして整理しましょう。
・新札を余分に準備する……新札は銀行の窓口で入手できます。郵便局でも受け付けてもらえることがありますが、局ごとに対応は違うので事前に確認しておきましょう。急に必要な場合、会場によってはプランナーにお願いすれば数枚なら用意されていることもあります。
・ご祝儀袋・ポチ袋を用意し、包む……結婚式当日に急にプラスで必要になることもあるので、ご祝儀袋とポチ袋はリストの数よりも多めに用意しておきましょう。実際に包んで渡せる状態にまで準備をしておきます。

渡す際の声がけ

お礼やお車代を渡す時は、感謝の気持ちをお伝えするのを忘れずに。
結婚式の前に渡す場合は、「本日はよろしくお願いいたします」とひとこと添えましょう。

渡すタイミングについて

お礼を渡すタイミングは、事前の挨拶を兼ねての司会を頼んだゲストや、受付を頼んだゲスト以外なら、全員が披露宴の後でかまいません。
ただ、決まりはないので、そのゲストが役割を終えているならば、歓談中に手が空いているタイミングなどでお礼をお渡ししても良いでしょう。

披露宴後に渡すタイミングがなかった場合は、お見送りの際にお渡ししましょう。
結婚式に参加できなかった方からのご祝儀や、高額なご祝儀をいただいた場合は、後日「内祝い」として、いただいたものの半額ほど(半返し)の品を持参するか送りましょう。
電報に対してのお礼は、品物ではなく、結婚式後に電話か手紙で感謝の気持ちを伝えましょう。

まとめ

お世話になった方へ、感謝の気持ちを伝えるお礼や心付け。
担っていただいた役割や、度合いによって内容は変わってくるので、一般の相場を参考にして、適切なお礼をしましょう。
親にも手伝ってもらうので、事前に親に話しておくことも必要です。

結婚式をみんなに楽しんでいただけるように、しっかりと準備しておきましょう。

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