人前式の費用や相場は?オリジナリティあふれる飾りつけや演出で自由自在に!

誓いを立てる新郎新婦
結婚準備

人前式は特定の宗教や格式にとらわれない、自由度の高い挙式スタイルです。

神仏ではなくゲストに対して結婚の誓いを立てるため、決まった形式やルールがなく、こだわりや理想を叶えやすいことから近年人気が急上昇しています。

今回はそんな人前式の基礎知識から費用や相場、人気の演出などを紹介していきます。

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人前式とは?

結婚指輪と結婚証明書

人前式とは、ゲストにふたりの結婚の証人となってもらい、ゲストから賛同してもらうことで結婚が成立する挙式のスタイルです。

神様や仏様に誓いを立てるわけではないため、宗教色のない結婚式になるのが特徴です。

特定の宗教や格式にとらわれないことから、会場や衣装、演出などの自由度も高く、ふたりの理想や希望に近い結婚式を挙げられるでしょう。

ふたりらしいオリジナリティあふれる飾りつけや演出で唯一無二の結婚式になるため、こだわりの強い新郎新婦に人気があります。

また、新郎新婦それぞれが信仰する宗教が異なる場合に発生する挙式スタイルの問題を避けるため、人前式を選ぶ方もいます。

人前式の費用相場は約36万円!

人前式の費用

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」によると、人前式の挙式費用の相場は約36万円となっています。

神前式の挙式費用相場は約34万円、キリスト教式(教会式)の挙式費用相場は約38万円なので、これらの費用相場と比較すると人前式は中間くらいの費用がかかることが分かります。

人前式では会場や衣装、演出などはふたりの理想や好みによって自由にアレンジ可能です。

そのため、人前式の費用相場は約36万円となっていますが実際のところは人それぞれで、10万円未満に抑える人もいれば50万円以上といった相場よりも高額な費用をかける方もいます。

人前式は式にあまり費用をかけられない場合でも、工夫次第で比較的リーズナブルに挙げられるため、節約志向の方にも人気があります。

費用の調整のしやすさは人前式のメリットの一つと言えるでしょう。

人前式にかかる費用の内訳

ゲストに誓いを立てる新郎新婦

人前式にかかる費用としては、主に会場使用料・司会費用・衣装代などがあります。

それぞれの費用を詳しく見ていきましょう。

会場使用料

会場使用料とは、人前式を挙げるために会場や場所を借りる際、支払わなければならない料金です。

会場使用料は選ぶ会場や場所によって、大きく金額が異なります。

人前式は宗教色がなく会場の決まりもないため、会場側の了承があればどこでも挙げられます。

定番の教会やチャペル、神社などを選ばなければ、費用を抑えられる場合もあります。

ゆかりの場所(初めてデートした公園やレストラン、プロポーズした場所など)や遊園地、ガーデンなど、ふたりにとって特別な場所を選びましょう。

司会費用

人前式の司会進行をプロの司会者に依頼する場合は、司会費用がかかります。

司会費用の相場は安い業者なら数万円程度~、高い業者なら10万円程度が目安のようです。

プロに依頼する場合の司会費用は高めですが、トラブルやハプニングにも臨機応変に対応してくれるプロの司会者なら、人前式が引き締まり安心して任せられます。

新郎新婦の希望を伝えるときや事前に相談したいときなども気を遣わなくて済む、というメリットもあります。

また、プロの司会者に依頼する以外にも親しい友人や会社の先輩、立会人代表者など信頼できるゲストに司会進行を依頼するケースも多いようです。

この場合も司会の御礼として現金を渡すのがマナーで、御礼の費用相場は3万円程度です。

プロに依頼するよりも費用を抑えられる場合が多いので、結婚式費用の節約になります。

プロの司会者と比べると不慣れな分、完全にお任せにはできないかもしれませんが、信頼できる馴染みのゲストに頼むことでアットホームな雰囲気の温かみのある人前式になります。

衣装代

人前式の衣装についても、会場や演出同様に決まりはありません。

定番のウェディングドレスや和装以外にも、お気に入りの衣装があればその衣装を着てもいいでしょう。

とはいえ、人前式も大切なセレモニーなのであまりにカジュアル過ぎる衣装は避けた方が無難かもしれません。

衣装代は費用をかけることも抑えることもできるポイントなので、ふたりの希望や予算に合わせて選びましょう。

祭壇料

セレモニー要素の強い結婚指輪の交換や誓いの言葉、結婚証明書(結婚誓約書)への署名などを行う場合、祭壇を利用する方がセレモニーらしさが増します。

人前式用の祭壇を設置する場合の費用相場は、約5万円と言われています。

ウェディング小物代

結婚証明書やリングピローなど人前式の演出にかかる小物の費用もかかります。

BGM演奏者への御礼

CDで音楽を流すのもいいですが、やはり楽器の生演奏や生歌はゲストにも好評です。

生演奏や生歌を依頼する場合、オルガニスト、ピアニスト、バイオリニストなどBGM演奏者への御礼も必要になります。

人前式の飾りつけや演出はアレンジ自由

結婚指輪を乗せたリングピロー

人前式の飾りつけや演出は、オリジナリティあふれる式にするために重要なポイントです。

アレンジも自由なので、ふたりの理想や希望通りに結婚式を演出できます。

人前式では特に会場全体の一体感が生まれやすい、ゲスト参加型の演出が人気です。

ほかにも家族との絆を深める演出、ゲストへの感謝の気持ちを伝える演出などふたりの希望に沿ったものを自由に盛り込むといいでしょう。

演出には高額な費用をかけることもできますが、演出の数を減らす以外にも工夫次第で演出費用を抑えられます。

人前式は飾りつけや演出の自由度が高いがゆえに、費用の調整をしやすいポイントと言えるでしょう。

人前式で人気の演出とは?

人気のリングボーイの演出

ここからは人前式で人気の演出を紹介します。

それぞれの演出にかかる費用の相場も紹介しますので参考にしてください。

サンドセレモニー

一つのボトルやフレームにさまざまな色の砂をゲストに一層ずつ入れてもらうことで、世界に一つだけのおしゃれなアート作品が完成するという演出です。

一度砂を混ぜると二度と分けることができないということから、サンドセレモニーには「結婚したふたりがひとりに戻ることはない」という意味が込められています。

完成した作品は結婚の記念品として手元に残るので、インテリアとして自宅で飾る方も多いようです。

サンドセレモニーはゲスト一人ひとりに参加してもらえることから、人前式の演出として人気があります。

サンドセレモニーの費用相場は、2万円程度と言われています。

リングリレー

リングリレーとは、長いリボンに通した結婚指輪をゲストに後ろから前へ運んでもらい、新郎新婦の元へ届ける演出です。

ゲストに結婚指輪をお披露目する良い機会でもあります。

ゲストからの結婚の承認を兼ねてリングリレーの演出を行えば、ゲスト同士や会場全体の一体感が生まれることから、定番の演出になりつつあります。

リングリレーに必要なアイテムは、結婚指輪を除くと長いリボンのみ。

数百円程度の費用で済むため、演出費用を抑えたい方におすすめです。

記念植樹、植樹の儀

挙式が始まる前に、苗木を入れた植木鉢にゲスト一人ひとりが少しずつ土を入れておきます。

挙式中に新郎新婦が苗木にジョウロやボトルで水をやり、完成させる演出です。

木は「成長」「繁栄」「人生」などを象徴することから、人前式で行われる記念植樹には「これからふたりで力強く成長していきます」といった意味が込められています。

「幸せを呼ぶ木」との別名を持つガジュマルや、「夫婦愛」の花言葉を持つウンベラータなどを植える方が多いようです。

記念植樹の費用相場は苗木の種類や植木鉢の値段に大きく左右されますが、1万円〜3万円程度でしょう。

記念植樹をする際には苗木だけでなくスコップやジョウロ、植木鉢などの小物も準備する必要があります。

リングガール・リングボーイ・リングドッグ

結婚指輪を新郎新婦の元まで運ぶという大役を子どもやペットに担ってもらう演出です。

ゲストの注目が一気に集まることから、子どもたちが緊張してしまう場合もあります。

心配な場合はサポート役の大人が付き添ったり、遠隔操作できるおもちゃの車に乗って運んでもいいでしょう。

最近ではペットも大切な家族の一員と考える方が多く、大役を愛犬が担うケースもあります。

滅多にない機会なので愛犬も緊張して逃げてしまったり、ウロウロしてしまったりするかもしれません。

結婚指輪を落とすことなくしっかりと新郎新婦のところまで運べるか、ゲストがドキドキしながら見守る場面があっても面白いでしょう。

これらの演出には結婚指輪を入れて運ぶためのリングピローや巾着が必要です。

途中で指輪が落ちないようにしっかりと紐で結ぶなど工夫しましょう。

リングピローはレンタル・購入・手作りの3パターンがありますが、費用相場は千円から1万円程度でしょう。

誓いの言葉をゲストからの問いかけ形式に

人前式で最もオリジナリティを出せるポイントが「誓いの言葉」です。

誓いの言葉を大切なゲストからの問いかけ形式にできるのは、人前式ならでは。

両家の親や親しい友人たちからの問いかけの言葉次第で、笑いや感動でいっぱいの誓いの言葉になります。

以下は、相手の親から新郎や新婦に向けて問いかける場合の例文です。

・新婦の親から新郎へ

「私たちが自分の命よりも大切に思い、一生懸命育ててきた娘です。誰よりも幸せにしてくれると誓いますか?」

・新郎の親から新婦へ

「息子は何事も頑張りすぎてしまうところがあります。たまにはペースを緩めるよう導き、寄り添いながら支えることを誓いますか?」

自分の娘や息子を大切に思う親からの問いかけは、真面目な受け答えにすることで誓いの言葉が感動的な演出になります。

ユーモア重視のカジュアルな雰囲気の誓いの言葉にしたい場合は、親しい友人や職場の同期など同年代のゲストに問いかけをお願いをしてもいいかもしれません。

新郎新婦の人柄や関係性の分かるようなエピソードを交えたものを盛り込むといいでしょう。

素敵な誓いの言葉を考えれば、高額な費用をかけなくてもゲストの心に残る結婚式になります。

まとめ

新郎の薬指に結婚指輪をはめる新婦

人前式はゲストに対して結婚の誓いを立てる挙式スタイルです。

神様や仏様に対して誓いを立てるわけではないため、宗教色のない結婚式になるのが特徴です。

宗教や格式にとらわれることがなく、さまざまな面で自由度が高いことから飾りつけや演出なども自由自在です。

ふたりの予算によって費用をかけることも抑えることも可能であり、調整のしやすさは人前式のメリットと言えます。

ふたりにしかできない特別な飾りつけやゲストを巻き込んだ演出で、一生の思い出に残る素敵な人前式を作りあげてくださいね。

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