2人が夫婦になるために必要な、婚姻届の提出。
できればスムーズに済ませたいですよね。
記入ミスや必要書類に不備があると、提出日に受理されない場合もあります。
そうならないよう今回は、婚姻届の失敗のない書き方や注意点をご紹介していきます。
気持ちよく新生活をスタートできるよう、婚姻届提出の前にぜひ参考にしてくださいね。
婚姻届を提出する前までに決めておくこと
婚姻届を書く前や提出する前に、決めておかなければならないことがいくつかあります。
提出日をいつにするか
婚姻届の提出日は、特に不備がなければ「提出日=入籍日」となるので、記念日となる特別な日です。
いつを入籍記念日にするか、2人で話し合っておきましょう。
提出日が休日や夜間でも、夜間・休日窓口で婚姻届の提出は可能ですが、一部対応していないところもあるので、事前に確認しておくと安心です。
どこに提出するか
婚姻届は、日本国内どこの役所でも提出できます。
自分たちの住所がある市区町村はもちろん、旅行先や思い出の地などがある役所でも可能です。
ただし、本籍地以外の市区町村で婚姻届を提出する場合は、戸籍謄本がそれぞれに必要となります。
どちらの姓を名乗るか
婚姻後は、どちらかの姓を名乗る必要があります。
婚姻届の「婚姻後の夫婦の氏」の欄にチェックを入れ、チェックの入った方が戸籍の筆頭者となります。
後から筆頭者の変更はできないので、よく話し合って決めましょう。
本籍地をどこにするか
本籍地は、「新居の住所」や「どちらかの実家の住所」にする場合が多いですが、実は、本籍を決める際の決まりは特にありません。
2人の思い出の場所の住所でも、テーマパークの住所でも日本国内の土地台帳に載っている場所であればどこでも設定できます。
しかし、一度本籍を決めると手続きに手間がかかり、後々不便な場合もあるので、後悔のない場所を選びましょう。
証人を誰にするか
婚姻届の提出には、「成人である証人2人の署名捺印」が必要です。
証人には、偽装結婚や無断で婚姻届が提出されることを防ぐ役割があります。
証人はリスクもなく、20歳以上であれば誰でもなれますが、ほとんどのカップルがそれぞれの親に頼んでいます。
証人として記入するのは、婚姻届の右側にある「証人」の欄です。
署名捺印のほか、生年月日・住所・本籍地を記入してもらいます。
婚姻届を書く前に準備するもの
婚姻届を書くために準備するものや、提出前に用意しなければならないものがいくつかあります。
スムーズに受理されるよう、余裕を持って準備していきましょう。
婚姻届
婚姻届は、法務省が決めた様式を守っていれば、原則どんなデザインでも、どこの自治体でも提出が可能です。
書き損じた場合のことも考え、下書き用を用意するか、同じものを2〜3枚用意することをおすすめします。
婚姻届をダウンロードしてプリントする際は、以下のことに気を付け、心配な場合は提出先に受理可能か事前に確認しましょう。
- A3サイズであること
- 印鑑をきちんと押せる紙であること
- 保管に耐えうる素材であること
ここからは、婚姻届の入手方法をいくつかご紹介します。
全国の市区町村の窓口
婚姻届を入手できる場所として一般的なのが、各市区町村の窓口です。
窓口で直接もらう方法と、ダウンロードしたものをプリントして使う方法があり、各自治体で様々なデザインのものが用意されています。
PIARYでオリジナル婚姻届をダウンロード
PIARYでも、オリジナルの婚姻届がダウンロードできます。
プレ花嫁に支持されている、おしゃれなウェディングアイテムを取り扱うPIARYが提供しているオリジナルデザインの婚姻届です。
結婚式に使用する招待状や、ウェルカムボードをPIARYで用意すれば、おそろいのデザインにすることも可能。
婚姻届には「提出用」と「記念用」があり、記念用はメッセージが入れられて記念に残しておけるほか、練習用としても使えます。
お好みに合わせて、おしゃれでスタイリッシュなデザインの中から選べます。
きっと気に入ったものが見つかりますよ。
結婚情報サイトでダウンロード
結婚情報サイトなどの、オリジナルデザインの婚姻届をダウンロードして使うこともできます。
こちらもおしゃれなデザインのものが多く、おすすめです。
雑誌の付録
結婚情報誌や女性週刊誌などの付録として婚姻届が付いてくる場合もあり、これも使用可能です。
付録の婚姻届は、その時だけの限定デザインであることが多く、毎回とても人気です。欲しい場合は、こまめにチェックしておきましょう。
コンビニで購入
ローソンやファミリーマートなどのコンビニにあるマルチコピー機から、婚姻届を購入することもできます。
1枚500円ほどかかりますが、デザインはとても豊富。
書き方マニュアルも1枚100円で入手できます。
個性的な婚姻届を求めているのなら、要チェックですよ。
黒色ボールペンまたは万年筆
婚姻届は、黒色のボールペンか万年筆で記入します。
こすると消えるペンや、鉛筆は不可なので注意しましょう。
印鑑
印鑑はそれぞれに、旧姓のものを用意しましょう。
実印でなくてもいいですが、スタンプ印やゴム印は不可です。
婚姻届の提出時に、訂正があった場合に必要となるので、印鑑は持参しましょう。
戸籍謄本
戸籍謄本は、婚姻届を自身の本籍のある市区町村以外へ提出する場合、それぞれ必要となります。
提出先の市区町村に2人の本籍があるのなら、戸籍謄本は必要ありませんが、どちらか一方の本籍地がある市区町村で婚姻届を提出する場合、本籍地でない人の戸籍謄本は必要です。
戸籍謄本の入手方法は、本籍地の役所に行くか、郵送で取り寄せるかの2通りです。
郵送の場合、2週間ほどかかるので、早めに準備しましょう。
本人確認書類
婚姻届を提出する際、本人確認のため、必ず身分証明書が必要となります。
運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどの顔写真付きのものは1種類。
国民健康保険証・健康保険被保険者証・国民年金手帳など、顔写真のないものは2種類の提示が必要です。
婚姻届の書き方
ここからは、婚姻届の書き方や、気を付けなければならないポイントを解説していきます。
①届出日・届出先
届出日は、「婚姻届を提出する日」を記入します。
書類に不備がなければ、この届出日が入籍日となります。
届出先は、婚姻届を提出する市区町村名を記入します。
②2人の氏名・生年月日
「婚姻前の氏名」を戸籍謄本に記載されている通りに、楷書で記入します。
ふりがなと生年月日の記入も忘れずに。
生年月日の年は、西暦ではなく昭和・平成などの元号で記入します。
③2人の住所
それぞれ「現在住民票が置いてある住所と世帯主名」を記入します。
転入届と一緒に婚姻届を提出する場合、自治体によっては新住所・新世帯主を記入することもあるので、事前に提出先に確認しましょう。
住所欄の書き方
住所欄の書き方には注意が必要です。
住所欄に書くのは「記入する時点で住民票に記載されている住所」です。
もしも、現在暮らしている場所と住民票にある住所が異なる場合は、間違えないようにしましょう。
例えば、結婚生活に備えてすでに同居を始めていても、住民票が移っていなければ前の住所を記入しなければなりません。
マンションやアパートに住んでいる場合、そのマンションやアパート名までが住所となるので、住民票の住所通りに記入します。
番地の書き方
住所を記入する上でよく迷うのが、番地の書き方です。
「1−2−3」のように省略せず、「一丁目二番地三号」のように「番地」や「番」、「号」まで書くのが正解です。
④2人の本籍・世帯主の氏名
「婚姻前の本籍地」を、戸籍謄本に記載されている通りに記入します。
筆頭者とは、戸籍のはじめに書かれている人のことを指します。もしも、筆頭者が故人の場合でも、その人が筆頭者です。
父母の氏名・父母との続き柄
父母が婚姻中であれば、母は名前のみ。離婚している場合は、それぞれ氏名を記入します。
故人の場合であっても記入は必要です。
続き柄は、親族との関係のこと。
長男長女であれば「長」を、次男次女の場合は「二」、三男三女は「三」と漢数字で記入します。
特に、次男次女は間違えやすいので注意しましょう。
⑤婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍
婚姻後の氏と本籍を記入します。
婚姻後の夫婦の氏
婚姻後に名乗る姓をどちらにするか、チェックを入れます。
ここで選んだ方の氏(姓)が戸籍の筆頭者となります。
新本籍
新本籍となる住所を記入します。
チェックを入れた氏の人が、すでに戸籍の筆頭者となっている場合、記入の必要はありません。
⑥同居を始めたとき
この欄には「結婚式を挙げた時」もしくは「同居を始めた時」の、どちらか早い方を記入します。
婚姻届の提出時に、結婚式も同居もしていない場合は空欄のままにし、下にある“その他”の欄に「結婚式も同居もしていない」と記入します。
⑦初婚・再婚の別
初婚か再婚かにチェックを入れ、再婚の場合は必要事項を記入しましょう。
⑧同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事
同居を始める前のそれぞれの世帯の職業を書きます。
一人暮らしの場合は「自身の職業」を、実家暮らしの場合は「世帯主の職業」を、選択肢から選びチェックを入れます。
⑨夫妻の職業
この欄は、国勢調査の年に婚姻届を提出する場合のみ、記入します。
⑩届出人
②の欄に書いたものと同じように、戸籍謄本通りにそれぞれの氏名を記入します。
実印または認印を押します。
⑪日中連絡のとれるところ
記入に不備があった場合、この欄に記載した番号に役所から連絡が来るので、必ず連絡のつく番号を記入しましょう。
婚姻届に関する注意事項
婚姻届に関する、注意しなければならないことを押さえておきましょう。
記入ミスや記入漏れ
婚姻届の提出時に、記入ミスや記入漏れがあると受理されません。
その場で訂正できるように、印鑑は必ず持参しましょう。
ほとんどは、結婚する本人たちがその場で訂正すれば問題ありませんが、証人が記入した欄に訂正がある場合、その場で訂正ができなくて困ってしまうことがあります。
もしも証人の記入欄に不安がある場合は、証人に「捨印」をもらっておきましょう。
捨印とは、間違いがあった場合の訂正のために、あらかじめ訂正印をもらっておくこと。
証人欄の枠外に、証人2人の捨印をそれぞれ押してもらっておけば、その場で訂正が可能です。
必要書類を忘れずに
婚姻届の提出時には、必要なのもがいくつかあります。
- 婚姻届
- 本人確認書類
- 戸籍謄本(本籍地に提出する場合は不要)
必要書類が揃わないと受理してもらえないので、注意しましょう。
同じ苗字がいる場合
押印の際、証人や婚姻相手が同じ苗字だった場合、それぞれ別の印鑑を使用しなければなりません。
違う印鑑でも、影印が似ていると、同じものだと判断されてしまう恐れがあるので、一目で違うと分かる印鑑を使うことをおすすめします。
国際結婚の場合
外国籍の人と結婚する場合、通常より多くの手続きが必要となります。
婚姻届を提出する役所に問い合わせ、必要な書類や手続きの流れを確認しましょう。
オリジナル婚姻届を使う場合
ネットでダウンロードした婚姻届や、自作の婚姻届の場合、用紙のサイズや質などによっては受理されない場合があります。
不安な場合は、提出先に受理可能か確認してみると良いでしょう。
準備は万全!晴れて夫婦になろう
今回は、婚姻届の失敗のない書き方や注意点をご紹介してきました。
慣れないことなので不安があるかもしれませんが、余裕を持って準備しておけば全く問題ありません。
婚姻届の提出は、2人にとって特別なイベント。
トラブルなくスムーズに提出できるよう、婚姻届の書き方をマスターして、万全の準備で入籍記念日となる日を迎えてくださいね。